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床屋について
旅に出て一ヶ月。
ありえないくらいに伸びた髪の毛を切るために、僕は中国の河口の街を歩いていた。
もしあなたが中国で床屋に行くなら、気をつけなくてはならないことがある。
それはエッチな床屋の存在である。
紙を切るついでに、「ねえ、お兄さん。あたしといっぱつヤッていかない?」。
そんなこと言われてもこっちは困る。
それと若いのやっている美容室みたいなところは行きたくない。
理由はスタッフのセンスや髪型がまったくかっこよくないから。
そんなところじゃ切りたくない。
当たり前だ。
なので僕は街中を歩き探しまわった。
そうして見つけたのは主人が一人、バリカンでがりがり切っている床屋を見つけた。
ここしかないと目星をつけて、もう少し探してみたがやはりあそこしかないと、翌日そこに切りに出かけた。
僕はバリカンで髪の毛を刈り取るジャスチャーをし、主人も黙ってうなずく。

「何も言わなくていい。あんたのリクエストはわかっているよ」。

僕も黙ってうなづき、メガネを取って椅子に座る。
言うまでもないが僕のオーダーはボウズである。
主人はバリカンと櫛を手にさっそく刈りだす。
ボウズに櫛を使うとは、やはり睨んだとおり職人気質なオヤジだ。

そんなわけがない。
ボウズにするのに櫛なんか必要ない。
主人は僕を中国の国民的ヘアースタイル角刈りにしようとしているのだ。
それはわかってから、かなり迷った。
一度角刈りになってみてもいいのではないか?
どうせこれから中国にしばらくいるのだ。
中国人に思われたほうがいろいろとスムーズに事が運ぶのではないか?

そうとうもの凄く悩んだけど、結局は主人に誤りを伝えた。
中国人になりすます必要はまったくない。

刈り終わって、シャンプーをしてもらい、20元(約30円)の金を支払う。
やっと本当の自分に戻った姿を見ようと鏡の前に立つ。
しかしそこには、ボウズのような角刈りもしくは角刈りのようなボウズ。
そんな形而上的な迷路に迷い込んでしまいそうな髪型をした男が立っていた。
もう何も言う気にはなれず、僕はそのまま宿に引き返した。
久しぶりに短くさっぱりした頭に中国の風はとてもやさしい。
前向きに考えればボウズと大して変わらないし、ちょっと新しいかもしれない。
次はどこの国の床屋で刈ることになるのだろう?
その時はちゃんとしたボウズになりたい。

旅先でも身だしなみを整えるのは、僕のスタイルだ。
| China | 01:32 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark |
蔡少賢について
 広州から昆明までは26時間の列車の旅。
その間まったく退屈しなかったのは蔡少賢(ツァシャオシェン)がいてくれたおかげだ。

3人掛けのシートに、僕と相棒のシャブそんの横に座っていたのが彼女である。
彼女が僕の肩を突っついてなにか言ってきたが、こっちはまったく中国語がわからない。
それから長い筆談が始まった。
僕らは日本語とかなり心許ない英語を話し、彼女は中国語のみ。
と、いうわけなので、頼りになるのはお互いの漢字の知識と相手を理解しようという心だけである。
そんな状況だったけど僕らは本当にたくさんのことを話した。
旅のこと、家族のこと、仕事のこと、日本や中国、それに互いの故郷のこと、他にもいろいろなことを。
メモ帳のページがどんどん字で埋まっていく。
夜になり、シャブそんが寝てからも2人で話した。
翌日になりさすがにもう話題はないだろうと思っていたけど、そんなことはなかった。

そう、初めて中国人の友人ができたのだ。
お世話になった人はいるけど、友人と呼べるのは初めてのはずだ。

シャオシェンは20歳で、ホテルで働いている。
実家は広東省。
中卒で16歳から同じ仕事をしていて、18歳のときに転勤になり当時の恋人と涙々の別れをしたらしい。
将来は自分で商いがしたいらしく、とても頭のいい子である。
でも、あんまり自信がないらしいので『加油』と言って励ましてあげた。
オリンピック様々である。
国慶節(中国の大型連休)の前に故郷に帰っていたということは、彼女は休まずに働くのだろう。

僕らの名前を中国語読みしたらどうなるのか彼女に聞いてみた。
シャオイエズ シャオユアン、後で気づいたけど孝之の『之』が『元』に見えたらしくそんな名前になった。
でも、シャオユアンでいいと思った。
ちなみにシャオシェンに『君はさいしょうけんだ』と言ったら爆笑された。

それから彼女は自分は潮州人だとも言っていた。
潮州人は独自の言語を持っていて、多くの華僑を輩出しているらしく、何でも香港一番の大金持ちは潮州出身らしい。
お茶も作っていて、海鮮を使った料理も美味とのこと。

いつかまた中国に来たらいっしょに潮州茶を飲もうと彼女が言ってくれた。
彼女は酒が飲めない。
だから僕らも会いに行くと約束したし、もし君が日本に来たら最大級の歓迎をするとも約束した。

昆明に着いて、僕らが泊まろうとしているホテルのある通りまで案内してくれて、そこでシャオシェンと握手して別れた。
連絡先は交換したけど、再会するその日はとても果てしないように思える。

でも、いつかまた中国には絶対に来る、そんな気がしてならなかった。
| China | 17:01 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark |
燎太郎さんについて
 「僕の友達で中国でNGO活動している人がいるんだ。その人は燎太郎さんっていってね...」

会社の先輩に中国を旅行したことがあると話したら、原田燎太郎さんのことを話してくれた。
なんでも若いときに中国に行き(今でも若いです)、ハンセン病の患者さん達が暮らす村で井戸や水道を作る活動を始め、今は現地の人と結婚して中国で暮らしているそうだ。
その話を聞いたとき無性に燎太郎さんと会って話してみたくなった。

旅から帰ってきて仕事を始めたものの、ずっとその仕事をする気はなくまた海外に行くことしか考えていない時期だったからだろうか?
とにかく海外でサバイブしている燎太郎さんにいつか会ってみたいと思ったのである。

それから一年近くがたった頃、燎太郎さんが自らが代表を務めるNGO団体の報告会のために約2年ぶりに帰国すると聞いて、先輩といっしょに聴きに行った。
報告会では話す機会はなく、その後の打ち上げでやっと先輩から紹介してもらえた。
あちこちに挨拶で忙しそうだったので一言、「9月に中国に行くので訪ねていってもいいですか?」。
初対面の人にいきなり失礼かと思ったが、この機会を逃せば次はないと思っていたので言った。
そしたら、「ぜひ来てくだい」と答えてくれた。

これが今回、広州を訪れた理由である。

広州駅から彼の携帯に電話して、家の近くの駅まで地下鉄で来てくれれば迎えに行けるとのこと。
同じ会社で働いていた相棒のシャブといっしょに地下鉄に乗ってそこに向かう。
ちょうど駅に着いたときに愛娘リンホウちゃんを抱いた燎太郎さんが現れ、自宅に招いてくれた。
奥さんの手料理をいただき、ビールを一杯。
これから仕事があるので夜に飲んで話をすることに。

その間、広州の街を歩いてすごした。
CD屋のお姉ちゃんに「あなたの顔は中国人みたい」と言われる。
同じセリフを上海でも聞いたし、その後の昆明でも言われた。
ミャンマー人の友達にはミャンマー人みたいって言われるし、韓国人の友達には...ブツブツ。

そして夜である。
近くにビールをキンキン冷やしているところがあるからそこに行こうと案内される。
まずは乾杯。
そして話は自然と昔のことやこれからのことをそれぞれが話し始めた。
すぐに皆うちとけてビールは次々と空になる。
広州のねっとりした暑い空気の中で話しながら飲むビールの味はたまらなく美味。
大切な人からの電話というので燎太郎さんと別れてホテルに戻っていたら、僕らを追っかけてきてくれて「明日の夜もせっかくだから飲もう」と言いに来てくれた。

かっこいい人だ。

二日目の夜もたくさん話した。
燎太郎さんが話してくれたことで印象的な言葉。
それは自分らはボランティアをしている気はまったくないということ。
例えば自分が老人ホームかなんかに行って車椅子を押したらそれはボランティアかもしれない、でも友達の車椅子を押してもボランティアにはならない。
自分はそういうことをしているんだと。

でも、それってつまり燎太郎さんがどういう距離で人と付き合っているかってことですよね?
燎太郎さんも人が大好きな人だってこと。

ほんとうにかっこいい人だ。

そんな人と美味い酒が飲めただけで、広州に来た価値があるってものです。
燎太郎さんは会ったときも別れるときも力強い握手が印象的な人でした。

そして翌日、僕らは昆明行きの電車に乗り込んだ。
| China | 16:08 | comments(6) | trackbacks(0) | pookmark |
到着について
 上海です。

台風の影響だかなんだかわかりませんが、船はけっこうゆれてほとんど横になっていました。
暇だったので本を2冊読了。

9時半ごろに港に到着。
かなりゆるいイミグレーションを超えて上海の街にほっぽり出される。
インフォメーションもバスターミナルも何もなかったので、別の旅行者にユースホテルまで連れて行ってもらう。
でかいバックパックを置いて、中国銀行で両替したら、さあご飯です。
その辺をてきとうに歩いて見つけた食堂でラーメン?を食べる。
その後また歩いていたら日本語でカレーうどん専門店と書いてある店を発見。
本当に美味いのかと疑問に思いつつ食べてみたらかなり美味しかった。
店員さんに聞いてみたら主人は日本人とのこと。
どおりで美味いわけだ。

さて、ガイドブックも何もないので上海のことがわかりません。
2010年の上海万博にむけてあちこちで工事中。
高層ビルの外部足場が竹でできているのにはぶっ飛びました。
新しいエリアもいいですが、やはり古いエリアも歩いてみたいものです。
あちこち歩き回っていますがなかなか見つかりません。
ここはかなり大きな街です。

今日、広州行きの電車のチケットを買いました。
中国人がきちんと並んでいたのでスムーズなものでした。

広州では人に会う予定です。

それではまた。
| China | 14:44 | comments(3) | trackbacks(0) | pookmark |
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